こんにちは。EmiLia( エミリア)です。
ラクスルが主催する「Startup BizDev Career Meetup」というイベントに参加。
大企業にだけ属していると、なかなかスタートアップの実情にグリップ感がなく、勉強のために。
ラクスルの本社の入り口で受付をしたあとに、
スタートアップの雰囲気に溢れたオフィスの中を通り、2Fのイベントスペースへ。
早く到着したので、まだ人もまばらな状態。
懇親会もあるそうで、座席の後ろにはドリンクや、
お料理が。
始まる前の案内で、「ドリンクを飲みながら・・・」と素敵なひと言。
大企業だったら企業が主催するイベントで冒頭からアルコールなんて、ガバナンスなどなどの理由からありえないと思うけれど、さすがスタートアップ。
イベント
19:30になり、ほぼ時間どおりに「Startup BizDev Career Meetup」がスタート。
トーク
冒頭は、BCGデジタルベンチャーズ ジャパンヘッド 平井 陽一朗氏のトーク。
まずは、起業家と事業家の違いに説明。
最近話題の渋沢栄一氏は事業家。
ソニー(の井深大氏や盛田昭夫氏)などは起業家。
経営者は、社員の家族を含めて守るようなイメージ。
この図はとてもわかりやすい。
今まで、起業家と実業家をうまく切り分けられていなかったことに気づく。
起業家: 0→1
実業家: 1→10
経営者:10→10×10
事業家のスキル、
やりたいこと(目標)が明確になっており、
外の力を借りり、レバレッジをかけて成長させる。
限られた分野だと「大企業」と「スタートアップ」と区別つかない。
起業家は、ふわふわしておらず、やりたいこと(事業)がはっきりしていると。
日本の大企業は、大きなベットができる余力があるのに、していない。
それは、とてももったいないと。
大企業における100億といっても凄みはない。
欧米だと、32個サービスをいっきに立ち上げるなどの感覚は珍しくない。
スタートアップのラクスルが80億円調達するとすごいと言われるけれど。
大企業からすると大したことのない金額規模。
平井さんは当日商社の方とお会いされていたと。
その商社をすごいといっておられたけれど、その理由は人事と組み合わせていたから。
スタートアップスピード早い、大企業は失うものも大きい。
商社はこれまでの蛸壺を廃止し、人事と取り組むというセットがすごいのだと。
GMの自動運転の会社では、32歳がアサインされたり、動きがある。
USは、時価総額の企業のランキングが大きく動いてるのに、日本は時価総額上位の顔ぶれが変わらない。
M&Aを大企業がはるからこそ、
ユニコーンが生まれると。
日本は、孫さん以外はベットする金額が少ない。
そのためには、株主が声をあげていくことだと。
安定的に5%増収を評価しないようにしない、企業はベットできない。
ゴーンの件があるが、大企業の経営者が数年間の在籍期間にリスクをとる経営者を。
その報酬も。
パネルディスカッション
続いて、パネルディスカッション。
『事業会社/プロフェッショナルファーム経験者と考えるBizDevの役割と魅力』
【登壇者】
・メルカリ 事業開発部長 小野 直人 氏
・BCGデジタルベンチャーズ ベンチャーアーキテクトディレクター 安部 聡 氏
・マネーフォワード 取締役 金坂 直哉 氏
・ラクスル 印刷事業部長 渡邊 建 氏
【モデレーター】
・ラクスル 取締役 福島広造
メルカリ
メルカリの小野直人さんからスタート。
NTTドコモからキャリアをスタートさせ、
その後MBA留学。
Amazonに転職されたのち、2014年にメルカリに参画。
当時は、60名ほどの会社だったそうだ。
パネルディスカッションと思いきや、メルカリの事業の細かい部分だったり、
事業の方向性についてお話しくださる。
ヤマトに加えて、郵政と組んだ裏話なども交えて・・・。
小野直人さんの印象的な言葉に、
大企業は「オーガナイズ」で、
スタートアップは「カオス」だと。
大企業に勤めている身としては、スタートアップは創業者の事業の方向性が明確なので、
大企業のどこに向かうのかわからない方が「カオス」かと思っていたので、意外なポイント。
そのあとの懇親会で話したメルカリ社員も「カオス」だと言っていて、そんなものかと、隣の芝生はわからないもの。
BCGデジタルベンチャーズ
つづいて、BCGデジタルベンチャーズの安部聡さん。
安部さんもNTTドコモがキャリアのスタートで、ミクシィやDeNaを経て、BCGデジタルベンチャーズに参画されていると。
はずかしながらBCGデジタルベンチャーズを知らなかったけれど、
ライフネット生命の岩瀬大輔さんはこちらのコンサルのご出身だそうだ。
彼のコメントで印象的だったのは「大企業でスタートさせるキャリア」について。
大企業と商談するする際、NTTドコモ出身だと「こちらの世界も分かっている人」だと安心してくれるそうだ。
大企業のお作法もわかって、スタートアップもわかってと、
当たり前だけれど、どちらがいいというわけではないけれど、相手の都合も尊重した上でビジネスが進められるのがメリットだそうだ。
マネーフォワード
マネーフォワードの金坂 直哉さん、ゴールドマンサックスのご出身。
現在のマネーフォワードの事業の位置付け、これまでの成長、顧客にとってのメリットなどを話してくださる。
パネルのメンバーの中では、異色ということを繰り返し発言されていたけれど、
この成長の急カーブの中にいるのはすごいと思う。
懇親会でお話をさせていただいたら、3歳の息子さんが車が好きだとか・・・。
ビジネスの世界だけでなく、パパの優しい一面に触れることができた。
ラクスル
イベントを主催されているラクスルの印刷事業部長 渡邊 建さん。
元大手自動車メーカーのキャリアからヘッドハントされて、ラクスルへ。
大企業ではUSの企業などの協業も経験し、やりきった後のスタートアップ。
ラクスルでは「事業化」というコアの部分を吸収れ、今後、他の事業も同様に応用できる自信があると。
懇親会でもお話をさせていただいたが、年収も下がった上での転身だったそうだ。
でも、後悔をしたことがないと、今が楽しいと断言されていた。
懇親会
日々、どちらかというと社外のやりとりといっても同等規模の会社とのやりとりがメインなので、このようなスタートアップで活躍されているコアの方、また若手社員の方との交流は刺激になった。
若手も、「大企業」と「スタートアップ」とそれぞれのキャリアをどう積むかを戦略的に考えると、実り多い20代が過ごせるのでは?と思ったり。
しかし、その日の私の一番は、
「スタートアップは『カオス』」というひと言。
そこをどう泳いで、事業を拡大するのかというものなんだとの発見が大きかった。
それと、起業家と事業家が別物だという気づきも・・・。
この記事を書いた人

EmiLia
一部上場企業に勤めるアラフォー女性管理職。
2度の駐在経験の後、商品企画を長く担当して、いまは、同じ社内でもカルチャーが全く違う管理部門で日々奮闘中。
「仕事」も「プライベート」も、どちらもあきらめない。
仕事でのアウトプットはしっかり出し、キャリアも積みながら、
プライベートにもフォーカスして、食や旅、学び、美・健康など、毎日ブログを更新。