ガンの再発 〜 大切なひととの、今、この瞬間を思う。

こんにちは。EmiLia( エミリア)です。

駐在中に、お世話になった方が本社に出張でこられるということで、事前に連絡が入る。

お昼を一緒に取ることを約束していて、会社の受付で待ち合わせ。

エレベーターを降りて、受付の周辺で、その方を探すけれど、、、
見当たらない。

でも、それらしい方に近づくと・・・、
Aさんだった。

「あれ?、すごく老けておられるし、顔色も良くない??」との印象。

数年前に胃がんで胃を摘出されている方だから、良くない想像もしてしまう。

1年ぶりくらいに会う、その方からの第一声は、
「なんや、太ったんか?」という関西弁での失礼な一言。

元気そうな会話から、思い過ごしであって欲しいな…と思いつつランチへ。

ランチ

行きたかったカフェがいっぱいで、近くの中華料理に入る。

色々仕事の話などの後に、私から・・・

「その後、お体は???」と触れてみると。

「実は・・・」と、

転移していることを告げられる。

抗がん剤治療

顔色など、気になったのは抗がん剤治療の副作用なのだとか。

仕事はしているけれど、手足のしびれなどもあるので、歩く際にふらつくこともあるということだった。

抗がん剤治療も、芳しくなく、来月から抗がん剤を変えるそうだ。

会食

夜は、私も仕事で一緒したことがあるメンバーと、会食に。

私以外のメンバーはアジアで、一緒に仕事の苦難を乗り越えたメンバーで、その会話を微笑ましく聞いている。

1次会で失礼しようと思っていたけれど、「付き合い悪いな」と言われる。

普段だったら「また、今度!」と言って見送っていたと思うけど、なんだかその日はそうしない方がいい気がして、二次会のスナックまでご一緒する。

Aさんは会食の場に、携帯を忘れたり、
1年前にAさんの事業所を訪れ、お会いした記憶がないと言ったり、
「ガンの治療のせいで、ボケたんじゃないですか?」と、突っ込む同席のとある部長。

それは、もちろんAさんが完治している前提の会話で、、、
胸が痛くなる。

それを何も言うことなく満面の笑顔で「そうかも知れんな」と明るく返す場面。

しょっちゅう会う人でもない。
中部に住んでいるので、お見舞いにも行こうにも簡単に行けるわけでない。

そう言うことを考えると、
「もしかすると、これが最後になるのかも知れない」と思う。

そう考えると、スナックで離れた席に座っていたけれど、
最後の歌が入った時に、隣に移る。

母親を癌の転移で亡くしているので、
二度と会えなくなるかも知れないと言う気持ちと、
抗がん剤の治療がうまくいくように祈り、振り払う気持ちと。

今を大切に

「じゃあな!」と明るくホテルへ見送り、終電間際の電車に飛び乗る。

どのような気持ちで、今回の出張を設定したんだろう?と帰りの電車で考える。

当たり前のようにいる方がいなくなるかも知れないということを目の前にし、
「今」の人間関係を大切にしないといけないと思わされる。

来月からの投薬の抗がん剤が合いますように。。。

みなさんも身近な方とのひと時を大切に・・・。

■関連記事

EmiLia

この記事を書いた人

EmiLia

一部上場企業に勤めるアラフォー女性管理職。

2度の駐在経験の後、商品企画を長く担当して、いまは、同じ社内でもカルチャーが全く違う管理部門で日々奮闘中。

「仕事」も「プライベート」も、どちらもあきらめない。

仕事でのアウトプットはしっかり出し、キャリアも積みながら、
プライベートにもフォーカスして、食や旅、学び、美・健康など、毎日ブログを更新。

詳しいプロフィールはこちらから。