【熊野古道】熊野本宮大社 大鳥居・大斎原・産田社|熊野本宮大社にお参りの前に立ち寄りたい

こんにちは。EmiLia( エミリア)です。 熊野古道の旅の3日目、前日宿泊した川湯温泉から翌朝、熊野大社に向かいます。 https://e3lia.com/archives/32312 川湯温泉からは車で10分ほどの便利なアクセスです。

駐車場

熊野新宮大社正面の駐車場だった正面は8時半ごろ到着でしたが、いっぱいでした。

和歌山県世界遺産センターの裏手にある河川敷に停めることができます。

歴史を遡ると、古代本宮の地に神が降臨したと伝えられています。 三本の川の中州にあたる聖地、大斎原に社殿が建てられたのは、崇神天皇65年(紀元前33年)のことでした。 奈良時代には仏教を取り入れ、神=仏としておまつりするようになります。 平安時代になると、皇族・貴族の間に熊野信仰が広まり、京都から熊野古道を通って上皇や女院の一行が何度も参拝に訪れました。 室町時代には、武士や庶民の間にも熊野信仰が広まっていました。 (中略) 明治22年の大洪水により、大斎原は大きな被害を受けました。 当時は能舞台などもあり、今の8倍の規模を誇っていましたが、明治24年に上四社が現在地へ移されました。

大鳥居

世界遺産センターの入り口から案内の看板に沿って、進みます。

田んぼの中に、大きな鳥居が見えます。
人がすれ違うほどの狭い参道の先に大鳥居
左右に見える田んぼ。 GWの期間に田植えをされていました。
このように田植えの区切理からされていました。大変な作業ですね。

大鳥居に到着。

日本第一大鳥居建立の意義が記されているます。
世界遺産の石碑と手水舎

大斎原(旧社)

鳥居をくぐり、旧社があった大斎原。 年間祭典・神事の予定

鳥居の奥には、このように芝生と木々の清々しい空間が広がっています。
こちらが、明治22年(1898年)の大水害の以前は社殿が立ち並んでいた場所。
こちらが正面の大斎原
一遍上人と熊野も関係があるそうで、「一遍上人神勅名号碑」が建てられています。
僧侶として学び、修行を深めた智真(後の一遍上人)は、念仏札を配る布教活動をしていました。 そして文永十一年(1274)の夏、高野山から熊野本宮大社へ向かう途中で、一人の僧と出会います。 智真はいつものように「信心を起こして南無阿弥陀仏と唱え、この札をお受けなさい。」と札を渡しましたが、その僧は、「いま一念の信心が起こりません。受ければ、嘘になってしまいます。」と言って受け取りません。「仏の教えを信じる心がないのですか。なぜお受けにならないのですか。」と尋ねると「経典の教えを疑ってはいませんが、信心がどうにも起こらないのです。」と答えました。 念仏札を拒否されたことに一遍はショックを受けますが、僧の言葉は理にかなっています。 この出来事から、智真は布教のあり方について苦悩します。そこで熊野本宮大社に着いた時、答えを求め、証誠殿の御前で祈り続けました。すると夢の中に、白髪の山伏の姿をした熊野権現(阿弥陀如来)が現れました。そして「一切衆生の往生は、阿弥陀仏によってすでに決定されていることなのです。あなたは信不信を選ばず、浄不浄を嫌わず、その札を配らなければなりません。」と、お告げになりました。このお告げを受けた智真は「我生きながら成仏せり」と歓喜しました。 一遍上人が誕生した瞬間でした。 ※熊野本宮大社の主祭神、家都美御子大神の本地仏は阿弥陀如来です。

お参りを済ませ、再び田んぼの中の参道。 10時前になり、田植えの参加者も増えていました。

釜餅 もち米は、こちらの水田で栽培されているそうです。

産田社

熊野本宮大社(末社)の産田社
同じエリアにありますので、参拝をお勧めします。

和歌山県世界遺産センター

https://www.sekaiisan-wakayama.jp 熊野本宮大社の前に位置する世界遺産センター。

天狗が迫力ある展示
サムライジャパン 熊野三山のフラッグやボールなども展示されています。
熊野三山の牛王宝印(初穂料 各500円)

また、熊野古道とスペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラが交流されていることはご存知の方もいらっしゃると思います。

世界遺産センターの入り口にも、熊野古道・サンチャゴの石碑があります。
熊野本宮大社にお参りする方は多いと思いますが、大鳥居、大斎原、産田社なども至近距離ですので、足を伸ばされてみてはいかがでしょうか? ガイドブックにも、小さく取り上げられていることしかないので、写真とともに取り上げて見ました。 皆さんの熊野古道巡りのご参考までに。
■合わせて読みたい EmiLia

この記事を書いた人

EmiLia

一部上場企業に勤めるアラフォー女性管理職。

2度の駐在経験の後、商品企画を長く担当して、いまは、同じ社内でもカルチャーが全く違う管理部門で日々奮闘中。

「仕事」も「プライベート」も、どちらもあきらめない。

仕事でのアウトプットはしっかり出し、キャリアも積みながら、
プライベートにもフォーカスして、食や旅、学び、美・健康など、毎日ブログを更新。

詳しいプロフィールはこちらから。