大企業の事業化はそんなに難しいの?|上司を通さないと動かない?組織

こんにちは。一部上場企業 女性管理職のEmiLia( エミリア)です。

先日の記事で新事業を手がける部署から相談が入ったことを記した。その後の出来事。

事業リスク

先日の相談が入った話を部長に共有したところ、「部としては聞いてない(=受けていない)」ということを、とある月次を各室課から部長へ報告する会議で、「(自分は)認めていない」と大勢の前でのご発言。まぁ、組織としては、上位者から筋を通すのが筋ではあるけれど、隠れてこそこそ動くと言うのではなく、ある程度情報整理して、道筋をつけて、報告しないと、安直に「この計画は成り立ってません」で終了してしまうから・・・。

他の本部長から課長クラスへ、直接依頼をするのは確かに筋が違うといえば違うのだけれど・・・。

取組んでいることを状況の報告したのだけれど、確かに数百億円の負債を抱えるリスクがあるそれだけの大型案件だけに、部長の意見もよく分かる。

人材難

上を通してください」と言うような大企業ではよくありがちな会話だけれど、そんな形式ばかりを言っていても前に進まない。

けれど、上司の意向に反し、敵に回しても、結果的にうまくいかないので、子会社の担当の方には「すみませんが、上司に正式に通してもらえませんか?」とこっそりお願いの電話をする。

そのこと自体は快諾してもらった。

事業リスクが高いこと、そのために投資のリスクの規模感を知りたく、事業計画(売上高、収益構造など)の開示を求めているのだけれど、それもままならない背景を担当者に聞くと、一部の方が数字を作っているのだとか。(=担当者も事業計画の数字を知らない)

また、その担当者の上司である部長はコンサル出身で「計画の絵は描けるのですが、実行に移すのが苦手で・・・。」と本音が溢れた。

確かに、組織とか人脈とか、部門の人の思考とか、プロパーだと自然と経験値として積み上げられたものが、大企業の中で立ち回るのは難しいかも知れないなーと思う。

キャリアとか経験とか

私は、生産計画から販売計画の流れ、それを事業の収支に転換する計画や、東日本大震災で全世界の部品供給が止まったり、商品企画で材料費の高騰や開発計画の遅れなどによるリカバリー策を練ったり、海外のディストリビューターと直接交渉したりと、紆余曲折のキャリアを振り返れば経験してきた。

それは希望通りのキャリアでは必ずしもなかったけれど、事業計画はあっても、よく言われる変化点があった場合の「プランB」のような、薔薇色の計画通り進まないことのバックアップは自然と身につくようになった。

だって、世の中「想定外が『想定内』なのだから

私が見ると「前提がおかしいのでは?」と直感的に分かる部分も、失敗経験がないとその違和感がわからないのだということを感じることが増えた。

同じ会社のプロジェクトなので、成功して欲しい。この案件だけでなく、何かできることがないかな?と自分の部門の役割だけでなく、ふと思うきっかけの大企業の中の1日の出来事でした。

EmiLia

この記事を書いた人

EmiLia

一部上場企業に勤めるアラフォー女性管理職。

2度の駐在経験の後、商品企画を長く担当して、いまは、同じ社内でもカルチャーが全く違う管理部門で日々奮闘中。

「仕事」も「プライベート」も、どちらもあきらめない。

仕事でのアウトプットはしっかり出し、キャリアも積みながら、
プライベートにもフォーカスして、食や旅、学び、美・健康など、毎日ブログを更新。

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