「仮説力」~ 商品企画、伸びるプランナーと伸び悩むプランナー

こんにちは。EmiLia( エミリア)です。

日々の記事は「食」や人間関係などが多くなりがちで、

たまには、本業の「商品企画」に関する記事を。

最近、部下のアドバイスや指導していて、

マネジメント観点で感じたことをまとめてみる。

プランナーの差

ふと、

マネジメントからみて、
企画を担当するプランナーとして、

“伸びる”部下、
“伸び悩む”部下

がいること。

「その差は何なんだろう?」と、改めて、考えてみる。

商品企画とは?

メーカーにおける商品企画は、

・企画力、
・リーダーシップ、
・情報処理能力、
・調整能力、
・プレゼンスキル、
・ビジネスセンス(事業企画)、
・突破力、
・プロジェクトマネジメント力、
・目標遂行能力、
・フレキシブルさ、
・ストレス耐性
などなど、

多種多様、さまざまな能力が求められる。

そのため、

企画部門には、各部門で精鋭、優秀と評価されたメンバーが異動しくるし、
メーカーであれば、「花形」と呼ばれる部門であることを基本的に否定するひとはいないと思う。

優秀さ

個々のメンバーは、
「優秀だ」と言われて商品企画のプランナーのキャリアをスタートさせる、

けれど、

半年、1年程度経つと、

“バリバリ企画をまわす”メンバーと、
どこかうまく“まわせない”メンバー、

その差が歴然としてくる。

自分がプランナーだった頃

自分がひとりのプランナーだったときは、

右も左もわからず、
日々大量に届くメールと電話と、
(必ず発生する何らかの)トラブルをシューティングしつつ、
自分の企画資料を並行して作成し・・・

と、周りを見渡す余裕もなく、
ただただ自分の企画を通すことだけを考えていた。

そんな状況のため、
当たり前だけれど、周りのプランナーと自分の仕事の差を比較したりすることもなく。。。

差は何か?

自分がマネジメントとして、
「いかにひとりひとりのプランナーのアウトプットを引き上げるか?」
という役割になり、
「レベルアップ」をどうすればいいかを考えた結果、
ひとつのポイントがみえてきた。

ポイントとは?

そのポイントとは?

『仮説力』

が大きな差をつけているのではないか?

と思うようになる。

フツーの担当

ごくごく普通の担当者は、

言われたことを常識的に、誰もが疑わない一般セオリー的に企画提案をまとめる。

何も疑問を持たず、まじめに。

そして、各企画段階で、
上位者に何か指摘されたら、その指摘の指示に従って軌道修正する。

理想とする担当

一方で、

磨かれていく企画担当者は、
個人的に「仮説」をどんどん立て、
データを単純にそのまま分析するだけでなく、
仮説を立てて“新鮮な切り口”がないか?とか、
世の中の動き、競合の動きを予想して、
企画を練っている。

ひとつのプロジェクトの企画で、
計何百億円という事業インパクトを背負うため、
企画を評価するひと、プロジェクト内でも「利害が一致しない」ことは往々にしてある。

それに対しても、

評価者(役員)の評価する観点、その人の判断基準に対して、
「どのように対峙していくか?」などを想定して、
説得性のあるロジックをあらかじめ組み立ておく、

その準備をしっかりと進めている。

プランナーの成長カーブ

もちろん、

立てた仮説がすべて正しいわけではない。

仮説が、必ずしも、正しくなかったとしても、
そのPDCAを回していくと、

仮説の精度がどんどんあがるし、
挫折の繰り返しで、
「キモ」や「コツ」のようなポイントが見えてくる。

そして、
たとえチャレンジングで、難易度の高い企画であっても、
通す確度(突破力)もあがる。。。

planning

マネジメントの立場から

いろんな事前報告や相談を受ける立場になって、

常に意識しているのは、
「あなた(プランナー)は、どうしたいの?」
ということ。

その意思を確認した上で、
企画の磨きと企画を通す戦法を一緒に考える。

ときには、
「提案が甘くないか?
本当に、心からそう思っている?
データはそう語っていないのではないか?
これで本当に評価者(役員たち)を説得できると思うか?」

など、耳障りのいい言葉ではないこともあるけれど、
トップダウンで、言われた提案をまとめるのは企画に従事するものとして面白くないと思うから、
彼らの「思い」を前面にサポートするように努めている。

アドバイス

メンバーに対して、

「仮説力」×「スピード」

「どんどん仮説立てて、
データで語る!ロジカルに!!」

という言葉を常にかけるようになった。

しかし・・・

仮説”設定力”がない、

いいかえると

仮説を立てる習慣がないのが本人の日常だとすると、

「仮説を立てる」

こと、それ自体のハードルが非常に高いようだ・・・。

試行錯誤

「そもそも・・・」のスタート地点につまずいたり、試行錯誤しつつ、
個々のメンバーが活きるように、
彼らの成果を残せるように考えること。

それもマネジメントの醍醐味だと感じる毎日。

4月から今のメンバーとの体制になり、

合宿をしたり、色んな企画提案を乗り越えてきて、
信頼関係も徐々に構築できている気もする。

一足飛びに、企画力があがるわけではないけれど、
一歩づつ前に、一緒に進めたらと思う。

最後に

みなさんは、企画を立案する上で、仮説をつみあげる方ですか?
みなさんのポイントは何だと感じますか?

EmiLia

この記事を書いた人

EmiLia

一部上場企業に勤めるアラフォー女性管理職。

2度の駐在経験の後、商品企画を長く担当して、いまは、同じ社内でもカルチャーが全く違う管理部門で日々奮闘中。

「仕事」も「プライベート」も、どちらもあきらめない。

仕事でのアウトプットはしっかり出し、キャリアも積みながら、
プライベートにもフォーカスして、食や旅、学び、美・健康など、毎日ブログを更新。

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