中川政七商店 「茶論」 〜 新しい茶道のスタイル

こんにちは。EmiLia( エミリア)です。

台風の中、みなさん無事に帰宅できましたでしょうか?

わたしはというと、台風にもめげず、GINZA SIXへ。

中川政七商店

中川政七商店 13代 中川政七さん。

つい先日も講演を聞いたばかりだったが、

新しい「茶論」をスタートされるということで、
仕事帰りに。

過去記事:

講演

19時からの講演。

ご本人のゆったりしたお話のスピードで、

語りかけるように。

著書の数々。

家内制手工業

麻がどのように作られているかを説明。

このように爪で番手を調整されているそうだ。

そこで、

クイズ。

このクリが何かの語源となっていると?

みなさん、答えわかりましたか?

「ヘソクリ」の語源だそうです。

当時は、
麻玉が、農閑期の現金収入だったことから、
語源になっているとのことでした。

武士の裃

当時の武士の正装。

「裃(かみしも)」

中でも、
奈良の麻、
「奈良晒(ざらし)」有名で品質も評価されていたそうです。

幕府の御用品指定も受けていた。

茶巾

その麻の品質から、
茶道の茶巾にも利用され、

千利休も。

事業構造

茶道具が、
主な事業だった中川政七商店が、

2017年は、
生活雑貨と逆転。

茶道

第12代 お父様は、
茶道を嗜まれなかったそうだけれど、
お父様に勧められ、茶道を始めたのだと。

宗匠

当時は、
宗匠の意味合いをご存じなかったとのことだが、
家元の次の位だそうで。。。

無知は、
恐ろしいもの。
(私も、知らなかったけれど、、、。)

3年ほど、お茶会にのみ参加されるだけが続いたのだそうで。

一期一会

茶道とは、
「宇宙」
「茶道具」など、

リテラシーがないと読み解けない。

説明をしてもらって、

「そういうことなんだ」

と、気づく。

仏教用語で、
「一期」は、「一生」

世界の茶

「茶の世界史」

中国の茶

イギリスの茶

日本の茶

それぞれの

「茶」について・・・

箱書

茶道具は、

桐箱によっても価値が変わる。

共箱が、
例えば100万円の価値であっても、

書付で、
「徳川家康、三井家伝来の・・・」となると億円になるケースもあるのだと!

極め箱、

とは、偽物も流通しているので、
当主が偽物でないと証明するものだと。。。

本当に、奥が深い、

茶道の世界。

面倒くさい?

このようなことが、
「面倒くさい」
と思う人もいて、

逆に、

「面白いという人もいる」

知らない文化に触れるということは、
海外旅行と同じと、彼はいう。

茶道人口

このように、

大幅に減少する中で・・・

日本の他の文化のように、
培ってきたものに、
新しいものを取り入れ、
茶道もアップグレードする必要があると。

中国は、政権が変わると、前政権を全否定するが、
全時代を完全に否定するわけでなく、変化させる考え方は、日本の良さ。

茶道は、
古いものが積み重なり、
今の茶道がある。

「茶道のオープン化」

今の茶道は、
価格も、具体的に提示されるわではなく、
空気を読む必要があり、
師匠との上下関係など。

否定する必要はないが、
敷居が高いことは事実。

「茶論」

奈良に一店舗あり、

この度、日本橋にオープンさせる。

椅子に座ってのお稽古。

スクリーンでの知識習得。

このようなお稽古スタイル。

「心」

も大切だけれど、

「型」、

「知」

をレッスンで力量を上げていく。

コンセプト

茶論のコンセプト

感性

正しいものはなく、

それぞれが「美しい」と思う感性でいいと言われると、

安心する。

茶の文化の普及

「喫茶養生記」、
栄西が鎌倉時代に著した書物が、
茶文化の普及に寄与。

当時の10条。

アレンジ

そして、
それを
今流へのアレンジした10条。

お手前

日本橋店のイケメンの店長さんがお茶をたててくださる。

茶論では、

あえて、どの流派にも属さないのだそうだ。

(その点については、少し残念ではあり、、、

作法として、

「茶道」に興味があったので・・・。)

当日はイベント用に釜を用意されただけで、

茶論では、ポットなのだそうだ。

中川さんも毎朝バルミューダの電気ポットのお湯で、

抹茶を飲まれていると。

あくまで現代人の生活に・・・。

茶論のチラシ

すでに、9月からの体験の予約サイトもオープンしているそうで、

私も体験には行ってみたくなった。

新しいスタイル

新しいスタイルの道具箱

現代の生活に沿って。

まとめ

前回の講演で、
中川政七商店のブランディング、
ビジョンについてお話を聞いた。

今回の「茶論」の取り組みも含めて、
根底に流れる精神に私は共感していて、
生活雑貨もふと同社のものを手にとってしまうんだろうと感じた。

中川さんは、

「(自社の)茶道事業部が扱っているもので、

欲しいものがほとんどない」

とか、

「デパートに茶道具を買いに行っても、
初心者と判断されると一番安いものを勧められたり、
そういうことが問題だ」

と、視点が高いなと。

日本の文化、工芸を良くしたいと言う観点からの発言の数々、
日々の仕事の自分の立ち位置からも勉強になる。

台風の夜

台風の夜のGINZA SIXのTSUTAYAは、

ひっそりと。




みなさんも新しいスタイルの「茶道」を体験して見ませんか?

EmiLia

この記事を書いた人

EmiLia

一部上場企業に勤めるアラフォー女性管理職。

2度の駐在経験の後、商品企画を長く担当して、いまは、同じ社内でもカルチャーが全く違う管理部門で日々奮闘中。

「仕事」も「プライベート」も、どちらもあきらめない。

仕事でのアウトプットはしっかり出し、キャリアも積みながら、
プライベートにもフォーカスして、食や旅、学び、美・健康など、毎日ブログを更新。

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