前田裕二「メモの魔力」〜 スゴすぎる戦略的 人生設計

こんにちは。EmiLia( エミリア)です。

SNSなどでしばしば流れてくる前田裕二氏の「メモの魔力」。

講演のチケットは興味があったけれど、売り切れていたので、
諦めていたら、数日前に「超増枠」席が発売されていて、即購入。

今回の前田さんの講演、期待以上、期待の何十倍以上でした。

メモの魔力

ふだんの朝渋よりも人が多く、横の方とぎゅうぎゅうの座席。

前田さんの登場。
少し寝坊されて、時間よりやや遅れてスタート。

ラフな服装で、一見、すごさがわからないような自然体の雰囲気。

冒頭に、現状の販売状況が、10数万部であること。

100万部を目標にしており、50万部まではみえていること、
堀江さんなども達成していない100万部を狙ってやりたいのだそうだ。

事前に、発売までに30個の施策を打つなど、緻密に練られているそうだ。

書店巡りをしていても、「置いてからのスピードが早い」と言われるとのこと。

限られた時間を有効活用するため、自己紹介などはほとんどなく、
そのまま本の内容に入っていく。

ファクト→抽象化→転用

私は、まだ、本を手にとっていないので、「メモの魔力」の内容は、
初めて知るのだけれど、こういうやり方なんだと…。

例えば、今日のイベント。

朝に、100人もどうして集まるのだろうか?

それは、成功事例と言えるとすると

1. この場所(箱)にファンがいるのか?・・・プラットフォーム。
2. 著者のパワーなのか?・・・コンテンツ

仮説とすると、2:8くらいで、コンテンツが大事だと設定。

すると、現状、リアルでオフ会で集客フックがないから、「頑張って著名人を呼ぼう」

というように、

抽象に一度引き上げて、具体に落とす。
それは「強制ベルト」のように型として使う。

やり方としは、「失敗事例」をやっても面白いけれど、
転用は、「成功事例」の方がストックはたまるそうだ。

書き方は、ファクトに抽象が入ってもいい、
(ノートの)左とか、右にこだわらなくていい。

人生の軸

“抽象的”という考え方は、大昔からあるもの。
けれど、「今回初めて触れました」という人が多い。

西野亮廣さんは、手の内をバカみたいに明かしている。
前田さんも、今回本を出す時、見城徹さんに、「本当に(全部出して)いいのか?」と言われたと。

自分のノウハウを公開して、みんな自分の能力に引き上がると、
熾烈な競争に晒されるのがいいのだそうだ。

そもそも新卒で外資系に入ったのは、給料が2倍で、
はじめから給料の半分は兄貴に渡すと決めていて、
「半分渡しても、残るのがいいじゃないですか?」とさらっと。

また、外資は、首を切られる、リストラがあるところがよかった、と。

追い込まれる環境下の方が、人は成長する。
自分は弱い、ほっておくとボーとするから。

ホリエモンも、同じようにオープンイノベーション。
みんなにノウハウがシェアされ、
結果、「月に人間が近づくといい」とシンプルに考えているから。

ノートを通して、日本が活性化する。

ハードモードで戦う方が楽しい。

2つのタイプ

世の中には、「やる人」と「やらない人」がいるけれど、
やる人のなかにも2つのタイプなんですがいて、

  1. 強烈なモチベーション・・・トップダウン型
  2. ワクワク・・・ボトムアップ型

箕輪さんの場合は、子供みたい「楽しそう」、「美味しそう」とかのボトムアップ型。

一方、モチベーションを、律して行動を起こせる人は、トップダウン型。

落合陽一さんなどからは、「モチベーション、モチベーションって、うるさい」と言われると。笑

前田さんは、モチベーションタイプで、決して、天才ではないと自認される。

だからこそ、科学的にやるし、再現性が高い。

「どっちが向いているか?」で決めればいいとのアドバイス。
(これだけ、すっきり語っていただけると気持ちがいい。)

疑問

ノートの取り方、「転用するものがなければ?」という質問には、

“ゲーム”にすると、転用はある。
課題、イシュー自体がゲームに。

ゲーム化するか、モチベーションが設定できる場所に身をおくか。

異常にポジティブだとハッピーを届けれる。

会社の机の高さに感謝できるとか、文房具など、周りの環境に感謝するとか。

転職を「他責」でやっていたら、永遠に質の高い仕事はやってこない。
(ごくごくたまに、質が悪く、環境が悪いこともあるので、それは例外だと補足)

前田さんご本人も、新入社員の頃、感動レベルに書類のホッチキス留めを速さだったと。

オンラインサロン

今後の活動。

オンラインサロンの3段階化、「濃い・中間・薄い」ものを予定されていると。

ツイッターの発信は、ごくごく一部だから。

自分の振り返り

「超重要」とおっしゃっていたこと。
寝る前に、1日の全アクション、イベントを見つめるのだそうだ。

ポイントは、「自分以外の誰かでもできるか」、「自分しかできないことか」。

例を挙げると、年賀状の印刷は絶対しない。誰かに任せること。

リクルートのMUSTから始まって、CANが広がって、WILLにつながるということのように、

例えば、さきほどのホッチキスを止める、社内で早いと評判になるような職人芸にする。

些細なことで、誰も気にしない仕事があっても、ほかの人より注目してくれるフックにはできる。

信用の蓄積。それで、CANが増える。
すると、応援してくれる。また、能力が引き上がるというサイクル。

大切にしていること。

一番は、睡眠。
と断言。

睡眠時間は毎日3時間。
3時間以上寝るのは罪悪感。

睡眠が一番なので、寝具、枕、ベットなどは研究して、びっくりするほどお金をかけていると。

夢は見ない。夢を見ても、「現実世界に戻って、メモしないと」と起きるのだそうだ。

眠い場合は、お昼に、5分でもパワーナップを取り込む。

驚いたのは、、、、

前田さんもオススメはしないとのことだけれど、新幹線で寝ないため、通路でスマホで仕事をする。
(なので、座席は不要なのだそうだ。)

寝てないと、移動中は絶対寝てしまうため、対策だそうです。

空気のように。

前田さんにとっては、「抽象化」は空気と同然。

昔からやっている。

「抽象化」の体系を作ったのは、会社作って、部下ができてから。

「前田さん、どうやってるんですか?」と聞かれるので、必要性に迫られて。

「どうしたら?」と聞かれての回答が、
「感覚だよ」というと部下は成長しないから。

採用について

会場内、人事で採用をしている方からの採用についての質問。

現在のSHOWROOMでは、前田さんの本や世の中に出てる情報などで、創業者(前田さん)の思いが伝わっている。

だから、共鳴している人がくる。

以前は、ハードがクリアしたのちに、愛情深いとか、価値観が合うかの確認が必要だったが、
今は、ソフト面のCheckが済んでいる。

社長がビジョンを社会的に発信していると、ソフト面の確認の必要ない。

ソフトの確認を行うには、「人生の軸」の質問をしまくる。
ほとんどの企業は、それをやらないといけない状況。

垂直質問:大学時代に頑張ったこと、頑張った仕事、子供の頃など。
水平質問:人生を横軸に、ここまでの25年間を3つに分けると。

本質を抽出。
水平質問を問いかけ、パッと出る人はあまりいないので、
水平質問を投げて「この人は人生を俯瞰していない人だな」ということを理解しつつ、垂直質問から。

「お母さんとの関係」や「子供の頃はどうでしたか?」などの質問で掘り起こす。

アドバイス

会場のメンバーへ、今日すぐできるアクション。
ノート、テンションが上がるか。テンション上がるノート、ペンを帰りに買う。

楽しい、ワクワクを習慣化。
文房具、メモ書いている自分が高まるものを手にする。

あっという間の1時間半。

ボトムアップ型の方が最近もてはやされる(取り上げられる)ことが多いけれど、これだけロジカルに、戦略的に日々のこと、人生を過ごしているということ、

また、「個人の成功」といえ小さな枠ではなく、「社会全体」の視座でものごとを捉えているひとは、発想自体が違うんだと目の前の「前田裕二」という生身のひとから感じました。

みなさん、ぜひ、「メモの魔力」手にとってみてください!

EmiLia

この記事を書いた人

EmiLia

一部上場企業に勤めるアラフォー女性管理職。

2度の駐在経験の後、商品企画を長く担当して、いまは、同じ社内でもカルチャーが全く違う管理部門で日々奮闘中。

「仕事」も「プライベート」も、どちらもあきらめない。

仕事でのアウトプットはしっかり出し、キャリアも積みながら、
プライベートにもフォーカスして、食や旅、学び、美・健康など、毎日ブログを更新。

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