女性役員と若手女子とのマッチング 〜 日常、見ている視点の違うところから。

こんにちは。EmiLia( エミリア)です。

元上司の役員からのお願いが発端で、若手との会食を設定。
その時の会話について、思うところを。

経緯を記した記事はこちら。

振り返り

元上司の女性役員からのオリジナルの依頼からの食事会の設定だと、
「エミリアと話したいというアラサー女子」と仲介する上司、そして私の3人になる。

けれど、その他にも日々頑張っていてる姿を知っている他部門の20代、30代の女性もいて、
大人数の飲み会にするつもりはなかったけれど、、、

彼女たちが役員とフランクに話す機会をそうそうないので、
「何人か誘ってもいいですか?」と元上司に許可をもらって、
食事会を設定する。

若手となると、とめどもなく範囲は広がるので、
上司にも話をしてメリットになるように、
「インターンシップ制度」の意見交換というテーマでの会食にする。

当日

私が、お店の予約やアレンジなどをして、
当日はお店に直接集合。

5分前には全員集合して、女性だけの5名の会食がスタートする。

元上司の尊敬するところは、役員だけれど、
偉そぶることは一切なく、柔らかい雰囲気を醸し出しながら、
目線を担当者レベルに合わせられるところ。

20代、30代の初めて話すメンバーたちも、
上司の魅力と、その空気に飲み込まれていく。

女性の責任感

管理職のわたしレベルでない、
役員の上司ならではの視点で、
彼女たちにアドバイスを伝えてる。

上司は、均等法が施行されて数年後の入社。

その前後にも、もちろん優秀な女性の方々がいたけれど、
真面目な女性は「成果を急ぐ」、「背負う」、責任感という鎧。

そんな女性たちを、男性は変わらず、ゆるいペースで、仕事を進めているのに、
「なんとかしなければ」との思い、
そして、そんな姿をみて男性が「何をそんなにがんばってるの?」という目で見つめる。

そんな構図があったことを説明してくださった。

元上司は新入社員の時に、定時に仕事を仕上げると決めて、
引き継ぎを受けた先輩が残業をたくさんしての仕事をこなした中で、
やりきったそうだ。

私も、初めて聞くエピソード。
さすが役員になる方だな、と思う。

状況を客観的に把握して、着実に、会社にも社会にも貢献し、
自己実現している。

そして、役員とまず接点のない若手は、
彼女の親身な言葉、
20代が急ぐ、「専門性」を身につけるという点にも、
「専門性の習得を急がなくていいのよ。
わたしだって、専門性をつけようと思ったことないから。」
などのアドバイスをいろいろ受けて、日頃悩んでることが決壊したのか、
涙がポロポロと溢れる女子たち。

「『会社』というものは存在しない」ということも、
彼女から出てきた言葉。

彼女たちの部署には、女性管理職もいないし、
主任クラスの女性もほぼいない職場。

平均年齢が50代半ばという職場で行き詰まることも多い現実かと思う。

やはり、日々、男性社会の理不尽なことを溜め込んでいたり、
自分の仕事のアウトプットに意味を見出せないことが続いているんだろうな。

上司も、いいことを言うなと、
横で聞いていた。

自分を愛する

彼女からのメッセージの大きなもう一つ。

それは、「理解されない人から無理に理解されようとしない。」

自分を自分で評価する。」というもの。

他者の評価を軸にしていたら、
評価されないと、いつかそれは破綻するから、と。

生え抜きの女性役員で、実力で上がっておられるだけあって、
頷く話が、色々あるものだ。

彼女のすごい部分は、この例えも、
「全世界の70億人が自分を愛することができると世界は変わると思うのよね」と。

小さい部門でも、会社でも、日本でもなく。

世代

彼女は生え抜きの女性役員だけれど、それに続く、女性がいない。

「私とエミリアさんの間の世代が、スッポリいないのよね。」

女性管理職は少しづつ増えているものの、
会社のスタンスとして女性に下駄を履かせることはないので、
今年の女性管理職の認定数も足踏みを。

私たちの世代が、このように若手の悩みに寄り添って、
悩みを雪解けさせるようなこと、そんなことが必要なのだと、
改めて、感じる。

20代、30代でキャリアに躓かないように・・・。

二次会

上司も、若手のやる気のある社員たちの会話は楽しかったようで、
一次会のお会計に合わせ、タクシーを呼んでいたけれど、
結局、二次会に行くことに。。。
(それは、めずらしいこと。)

アドバイス

元上司とはひと回り以上、年齢は離れていて、
立場も全く違うので、見える世界は違うのだろうけれど、
なるべくして役員になられているのがわかる。

直属の部下のときも、常に「本質」を見極めての判断をしてもらえるので、
とても働きやすかった。

若手へ、私クラスの管理職がアドバイスできることもあるけれど、
やはり、役員の影響力は別格で、アレンジした甲斐があった。

きっと、彼女たちはオフィスに戻って、また違う角度から自分のキャリアを考えるようになったと。

私にはない、たくましさを持つ元上司。

仕事の仕方や捉え方の違いは感じるけれど、
自分の立場を守ったり、そんなことは一切なく、
常に本質を求める部分は尊敬するし、深く共感する。

人生の道

この日の会食は、設定してよかったと心から思えた。

私は、幸運にも、20代の頃から複数の役員に可愛がってもらったり、
経営判断する場に立ち会わせてもらった。

やはり、その経験の数々は、経営者の判断軸を知れたり、
今の私の血となり、肉となっている。

それ自体は、単に、運が良かっただけだと思うし、
恵まれていた環境だと思う。

だから、今、前向きに取り組んでいて、壁にぶつかっている若手にも、
ぜひ、そう言う機会を持って欲しいと思っているし、
「あの夜は少し果たせたかな?」、と感じることができた。

もし、これを読むアラサー世代のキャリアに悩むみなさんがいたとしたら、
是非、社内外問わず、視点の違う人と話してみるのも、おすすめですよ。

気づかないポイントで悩みが解消したり、違う意味で仕事に向き合うことができるかと思います。

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EmiLia

この記事を書いた人

EmiLia

一部上場企業に勤めるアラフォー女性管理職。

2度の駐在経験の後、商品企画を長く担当して、いまは、同じ社内でもカルチャーが全く違う管理部門で日々奮闘中。

「仕事」も「プライベート」も、どちらもあきらめない。

仕事でのアウトプットはしっかり出し、キャリアも積みながら、
プライベートにもフォーカスして、食や旅、学び、美・健康など、毎日ブログを更新。

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