中川政七商店「茶論」 新しい茶道 初級コース 第5回 〜 お茶道具の奥深さを学ぶ。

こんにちは。EmiLia( エミリア)です。

「茶論」の初級コースも残すところ2回。
のんびりとしたペースでも確実に前進。

日本橋高島屋S.C.のオープンと同時にフロアへ。
10:30開店。

道具のはなし

初級第五回 道具の話

週末のレッスンは限られているので、今回は満員のお稽古。

「道具のはなし」のテキスト。

しつらえ

今月(6月)のテーマは、旧暦の5月に合わせたもの。
鯉の滝登り

掛け軸は、明治に活躍された鈴木松年という画家の作品。

上村松園の師匠、豪快な筆使いが特徴。

余白が活きた作品。
青紅葉に、ほととぎす。

滝の真下の近くに、
木彫りの鯉。

飛騨高山、一位一刀彫。

一本の木からできていて、着色していないのだと。

イチイの木。

お香が入る。
昭和の三島利之という作家の作品。

加賀友禅の織物。

荒れ狂う波と鯉を表し、吉本大輔氏の作品。

兵庫県の有馬籠。

竹がざんばらなのが特徴で、涼しげ。
四代目轡 昭竹(くつわしょうちくさい)の作品。

紫陽花と乙女百合。

外は梅雨だけれど、部屋の中は涼しげに、青紅葉と籠。

という今月のしつらえのお勉強。

お点前

主菓子。

季節を感じる「青梅」

京ういろうで、もち粉でできている。
餡は、いつもの備中白小豆。

続いて、

お点前。

茶道具

茶道具の歴史。
戦国時代の武将たちは、天下統一とともに天下人の象徴である「天下三肩衝」を手に入れようとしたのだと。

・初花肩衝

・新田肩衝

・楢柴肩衝

全てを手に入れたのは豊臣秀吉だそうだ。

茶道具にそんな意味合いがあったとは・・・。

名物

道具には、格やトレンドがあり、それを小堀遠州が格付けを体系化したのだそうだ。

そして、松江藩の松平不昧が、「名物」をさらに細かく分類し、ランク付けをした人。

茶道具は、茶会のために使われ、相手への「趣」をテーマに、選んだ道具で表現するもの。
茶会は、時季、日時、客組、趣旨、形式、場所といった要素を踏まえて企画する。

茶碗

お稽古の最後に、お店で実際に販売されているお茶碗を見せていただく。

箱書

共箱

—作者が書付する

書付箱

—名のある茶人が中身を賞して書付する

極箱

—鑑定者が書付する

このように何重にも。

半使(はんす)、と書かれている。

高麗茶碗の一種。

来日した朝鮮通信使の普段使いの茶碗だそうだ。

このように、紐は300年近い歴史を感じる。

念入りに梱包されている。

中のお茶碗。

普段使いの工芸品のため、積み重ねて焼かれているのが中央の凸凹。

「継ぎ」の丁寧な仕事も価値をあげているのだそうだ。

内側から見た「欠け」た茶碗。

このお茶碗のお値段は、、、

なんと、、、、

100万円ほどだそうです。
「価値」とはいろんなものによって定まるものなのですね。

喫茶

6月末で営業を終了する喫茶のコーナー。

青梅などの和菓子。

いよいよ初級最後の次回は、お茶会。




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EmiLia

この記事を書いた人

EmiLia

一部上場企業に勤めるアラフォー女性管理職。

2度の駐在経験の後、商品企画を長く担当して、いまは、同じ社内でもカルチャーが全く違う管理部門で日々奮闘中。

「仕事」も「プライベート」も、どちらもあきらめない。

仕事でのアウトプットはしっかり出し、キャリアも積みながら、
プライベートにもフォーカスして、食や旅、学び、美・健康など、毎日ブログを更新。

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