現役面接官が伝える採用面接と最終選考で合格する人の特徴。「世代間価値観」の違い3つ

こんにちは。EmiLia( エミリア)です。70カ国以上をバックパッカーとして旅して回り、2度の駐在経験もさせてもらった企業でもくもくと仕事をする日々。

大手企業の課長として様々な人と接して来ましたが、自分がマネジメントを担当する部署で中途採用を募集しており、選考を進めている昨今。

これから採用面接を受けようとしているあなたは、「世代間価値観」の違いを意識していますか?この意識があるかないかで、採用率は雲泥の差かと思いましたので、参考にして頂ければ幸いです。

オンライン面接

緊急事態宣言のもと、在宅勤務のリモートワーク中なので、採用面接もオンラインで。

面接関連の記事はこちらに。

ここ数ヶ月はずっとオンライン面接をしていますので、合格する人、そうでない人の特徴も少しずつですが、言語化できるようになってきたなと実感しています。記事は随時更新していますので、参考までに。

書類選考について

書類選考について

他の記事でも書いていますが、書類選考では求人票に書かれている必要条件に達していない人は救済の余地がありません。これは個人的に採用しても良いかもしれない?と思えるような人材でも、会社組織として迎え入れるのが難しいという側面があるからです。

大企業の場合、大学卒以上、という求人に対して基準値以下の学歴を書くのであれば、別の求人を探す事をお薦めします。決して低くない書類制作のコストを払うあなた自身のためにも、送られてきた書類を選別する面接官のためにも、書類制作は誠実に行う事をおすすめします。

目線と意識

オンライン面接で落ちる人の特徴としては、ずばり、目線と意識が低めです。

カメラをしっかりと相手の目だと思い見つめ、入社したい動機をしっかり持つ。まずはこれをしっかりと意識しましょう。せっかく書類選考も通過して、光る一面があるにも関わらず、不必要なミスで不合格になってしまうのはとても残念な事です。

1次面接

10数名の1次面接をしても、なかなかいいひとが出てこない。
最近は慣れてきたので、冒頭の志望動機を数分聞いただけで「残念」というふた文字が脳裏によぎる。

そのなかで、ベンチャーで3年経験を積んだ26歳がポテンシャルがキラリと光るものを感じる。

しかし、、、

本来求めている即戦力とはいかないので、新人を鍛えるように育てないといけないんだろうな?と思うこと、

また、ベンチャーで数年しか経験したことがないということで、
大企業の部門のしがらみや調整、お作法的なところに本人が幻滅しないか?

ということは引っかかる。

けれども、10数名面接をして、さすがに萎えてくる部分があり、
当初の想定からレベルを下げているのかも・・・と思いつつもう一人の面接官と相談し、1次面接を通す。

ここまで読んであなたはどのように感じましたか?

ここで1つめの世代間価値観の差があらわれます。

ベンチャー企業で3年経験しても即戦力にはなれない

ベンチャー企業で3年

ベンチャーを3年も経験してきても、即戦力にはなれないのか・・・。そう感じて貰えたならば、採用面接の厳しさも少しは感じて貰えたのだと思います。

大企業が求めている人材は、あなたが想像しているよりもはるかに高い位置にいる存在です。今、あなたが大企業に勤めているとしても、3年程度では、即戦力にはなれません。それはなぜか?

これが世代間価値観の差です。見ている価値観が違います。

私の周りを見れば同じ企業で10年以上働いている会社員はゴロゴロいます。20年、30年以上勤めているひともたくさんいます。そんな中・・・

「私は3年間、ベンチャーで様々な経験をしてきました」

これが、良いアピール材料になると言えるのでしょうか?よくよく考えてみてください。

1次面接では相手がどんな立場の人であるかをじっくり考えて質疑応答に臨む必要があります。

最終面接

1次の次は、部長クラスの最終面接。

部長は、80数名のメンバーを幅広く見渡していたり、
仕事のスタイル、社内の交渉力を含め、尊敬できる方。

GWもこのようにフォローをいただいたり。。。

最終面接も同じくオンラインでの面接。

1次面接を通過できた人は、最終面接でも同じようなスタイルで挑んでいると落ちます。その原因の1つが世代間価値観の差です。

目標が同じでも見え方が違う

あなたは、1次面接と最終面接での違いを意識して採用面接にのぞめていますか?

世代間価値観の差の2つめとして、しっかり覚えておいてもらいたいのが、私たち面接官は、いい人材を入社させるという目標が同じでも、あなたの見え方は全く違うのです。

50代から見る20代30代と、40代から見る20代30代の見方は大きくことなります。それは、求める人材像も異なるということです。

あなたはそこを意識して採用面接にのぞまなければ、まず合格することは厳しいでしょう。

結果

今週実施された最終面接。
夜、面接が終了してすぐに部長が結果報告の電話をしてもらえた。

結果は、、、

不採用

上記の懸念していたところの通り、部長からも口を・・・。
部長からそういうコメントが出てくることは想定していたため、驚きはしなかった。

ただ、ひとつ気になったこと。

「ベンチャーで上昇志向があって、
会社に入っても嫌になって2,3年で辞めそうだ」

というコメント。

そこが3つめの世代間価値観の違いかも知れないと感じたポイント。

それは、一社で勤めることが必ずしもいいことではないと20,30代は思っている訳ではないと思うので、大企業の50代の価値観の差はあるな、、、と感じた出来事。

つまりどういうことか。最終面接には同席していないので、憶測ではあるけれど、応募者はおそらく、1次面接と同様のスタイルで最終面接にのぞんでしまったのだと思う。

すると・・・

1次でプラスが、最終でマイナスになる

ということを知らなかったのだと思う。

ここで起きてしまったミスマッチを整理してみると、1次面接ではベンチャーで3年の経験をしてきて、大企業に転職したいという人材が、私たちと一緒に仕事をしてもらえれば、部署全体にもいい影響があらわれるのではないか?と感じ1次面接を通過させました。

つまり、1次面接ではプラスポイントが多かった。

しかし、最終面接官からすると、世代間価値観の差によって、プラスポイントと思われていたことが、マイナスポイントとして評価されてしまい、落ちてしまったのだ。

面接では相手の立場になりきることが大切

あなたは相手が何をもとめているのか、どんな人材を欲しがっているのかを考えたことがありますか?

あなたはなぜ面接が複数回あるか考えたことがありますか?同じ発言を繰り返すのならば、面接が一度しか行われない規模の企業を受けることをおすすめします。

世代間価値観3つのポイントまとめ

世代間価値観の差

  1. ベンチャー企業で3年経験しても即戦力にはなれないという感覚
  2. 目標が同じでも見え方が違う
  3. 1次でプラスが、最終でマイナスになる

以上3つのポイントを紹介してきました。これを意識していれば、あなたの強みを的確に伝えることができると思います。

繰り返しになりますが、あなたがどのように見られているか?をしっかり意識することで、合否は変わってきます。

最後に

ただいま転職活動をしておられる30代前後の方へ。

大企業ならではの仕事もできるので、大企業に転職されることもひとつのオプションだと感じます。数兆円の規模感で仕事ができる楽しさや、やりがいもあると思います。

ただ、転職企業先の面接官の価値観が異なることもあるかと思いますので、ご留意ください。

転職は「ご縁」なので、採用されなかったときはご縁がなかったということだけかも知れないですが、ご参考に。

■合わせて読みたい

EmiLia

この記事を書いた人

EmiLia

一部上場企業に勤めるアラフォー女性管理職。

2度の駐在経験の後、商品企画を長く担当して、いまは、同じ社内でもカルチャーが全く違う管理部門で日々奮闘中。

「仕事」も「プライベート」も、どちらもあきらめない。

仕事でのアウトプットはしっかり出し、キャリアも積みながら、
プライベートにもフォーカスして、食や旅、学び、美・健康など、毎日ブログを更新。

詳しいプロフィールはこちらから。